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これが”ユダヤ人”という思考停止

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映画「アメリカン・ストリーズ/食事・家族・哲学(原題:HSTOIRE D’AMERQUE:FOOD,FAMILY AND PHILOSOPHY)」を観た。

この映画は1988年のフランス・ベルギー合作映画で、映画のジャンルはエクスペリメンタル・コメディ映画だ。

この映画の主人公は、ナチス・ドイツユダヤ人大量虐殺から逃れてアメリカに渡ってきた、ポーランドに住んでいたユダヤ人たちだ。

ポーランドに住むユダヤ人は、アシュケナジムと呼ばれる。今世紀の初めの1000年に現れたアシュケナジムの人たちは、イディッシュ語を話し、中世に南や東ヨーロッパに、宗教的・人種的・政治的迫害が原因で移民した。アシュケナジムと呼ばれる人たちが使っていたヘブライ語は、20世紀イスラエル公用語として使われている。

第二次世界大戦で、ナチス・ドイツの作った収容所で、ユダヤ人等の人たちが大量に虐殺されたのは知っている人が多いだろう。ポーランドには、ナチス・ドイツの作った強制収容所=ホロコーストがあり、主なものをあげると、ヘウムノ、ベウジュツ、ソビボル、トレブリンカ、アウシュビッツ、という強制収容所がある。

強制収容所では、ユダヤ人を隔離して、ユダヤ人の持ち物を奪い、追放して、ユダヤ人を殺害するということをやっていた。ヘメウノでは、15万2000人が殺害された。ベウジュツでは、43万人から50万人が殺害された。ソビボルでは、17万人から25万人が殺害された。トレブリンカでは、70万人から90万人が殺害された。アウシュビッツでは、110万人が殺害された。

例えばアウシュビッツ強制収容所では、96万人のユダヤ人が殺され、7万4000人のユダヤ人でないポーランド人が殺され、2万1000人のロマニの人たちが殺され、1500人のソビエトの囚人が殺され、1500人以上のその他の人が殺された。ちなみにトレブリンカの収容所では、2000人のジプシー人たちが殺されている。強制収容所で殺されていたのは、ユダヤ人だけではなかったが、圧倒的にユダヤ人の数が多いのは事実だ。

映画の中である男性がカメラに話しかける。「虐殺されたらユダヤ人だ」と。このことは、ユダヤ人かユダヤ人でないか見分けることは、実は難しいことを示している。「髪が黒くて鉤鼻をしているのがユダヤ人だ」という判断で、人をナチス・ドイツがさらっていたとしたら、イディッシュもヘブライ語も知らないただのポーランド人が収容所へ送られている可能性もある。

「虐殺されたらユダヤ人」とは、ナチス・ドイツやその他の人種差別をする人たちへの皮肉だ。そして今この皮肉はこう変わる。「虐殺されたらパレスチナ人だ」と。そう今イスラエルは、アメリカ合衆国からの支援を受けて、パレスチナに住む人を爆撃で無差別に殺している。イスラエルに住むのはユダヤ人だ。

紀元前から歴史を持ち、幾度となくユダヤ人を支配する国が変わり、20世紀に入ってホロコーストで虐殺されたユダヤ人は、20世紀にU.K.の占領下に置かれた遥か昔ユダヤ人の国があった場所であるパレスチナに入植し始めた。

そして、パレスチナの地にイスラエルという国を勝手に作り、パレスチナの地をイスラエルという国に書き換えてしまうために、今(2024.9.22)、イスラエルパレスチナ人を虐殺していて、虐殺されたパレスチナ人の数は4万1000人(2024.9.20)を超えている。

ユダヤ人の住むイスラエルは、パレスチナの地を奪うだけでは物足りず、イスラエルの北の国のレバノンを占領するために攻撃をしている。レバノンにはイスラエルに対抗する軍事的政党ヒズボラがある。

先日、レバノンのスーパーマーケットにいた人たちの、ポケベルなどのデバイスが爆発をして、死者やケガ人が出る事態となった。この製品を作ったのはイスラエルの企業で、中には日本製と名乗った製品が爆発したケースもある。

レバノンの人たちは、携帯電話を使うのをやめようかと相談をしているという記事もある。ユダヤ人は一体どうしてしまったのか? 虐殺をされた歴史を持つユダヤ人は、今、中東で虐殺をしている。

イスラエルによるパレスチナ人虐殺をバックアップするのは、アメリカ合衆国アメリカ合衆国軍産複合体だ。アメリカはパレスチナ人を虐殺するイスラエルに、資金を提供している。アメリカはイスラエルによるパレスチナ人虐殺の推進をしている。つまり、アメリカ政府は悪だ。

アメリカでは、大統領選に向けて、カマラ・ハリスとドナルド・トランプが、大統領の座をかけて争っている。ドナルド・トランプはレイピストで大統領になる資格などないと思われるが、カマラ・ハリスもバイデン政権がイスラエルに支援をしていることや、多国籍企業第三世界での悪事を追求する様子は見せない。民主党共和党も偽善者の集団だ。

イスラエルによる爆撃で、パレスチナではハマスとは関係のない幼い子供たちが殺されている。イスラエル人とパレスチナ人、正直僕にはあまり見分けがつかない。同胞が同胞を殺しているようにしか、僕には映らない。

この映画「アメリカン・ストリーズ/食事・家族・哲学」では、ユダヤ人を賛美するというより、ユダヤ人の滑稽さをユーモラスに描いている。ユダヤ人ってこんな人たちですよというのを、おかしく描いているのが映画「アメリカン・ストリーズ/食事・家族・哲学」だ。

ニュー・ヨークで回転扉をうまく使えないユダヤ人がいる。回転扉を使って一周してしまい、建物の中に入れない。このユダヤ人は回転扉がどうも、そのようなものだと思っている。そこに別のユダヤ人がやってくる。

ユダヤ人が回転扉を使って建物の中に入ると入れ違いで、建物の中から回転扉を使って別の人物が出てくる。回転扉について勘違いしているユダヤ人は言う、「どうしたら変身できるのか?」と。ユダヤ人は、変わりたいのかもしれない。

ユダヤ人は、自らのルーツに否定的なイメージを持っている。ユダヤ人は変身することに憧れを抱いている。そして今、ユダヤ人のエリートたちは、虐殺者に変わってしまっている。ユダヤ人を美化せずに、ありのままのユダヤ人を描いているのが、この映画「アメリカン・ストリーズ/食事・家族・哲学」かもしれない。ユダヤ人が虐殺者になりたいかは、人によって違うだろうが。

この映画は、ユダヤ人を賛美せず、ユダヤ人を憎悪しない。ネタニヤフだけがユダヤ人でないことを、この映画は教えてくれる。


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